11月下旬にApple Watch NIKE+を買ってゆるゆると試験運用中なのでメモでも。
購入までの経緯
まぁ流れ的には以下のような感じ。
- 3年前(2013年11月)にNIKE+ FuelBand SEを買って長いこと使ってきたんだけど、今年の春頃から表面のゴムが劣化によって削れやすくなった。FuelBandは構造上デバイス部とバンドが完全に統合されており、生産終了で買い替えもできないため、FuelBandは長くても今年いっぱいくらいが限界だろう、という未来は予測されていた。
- 同じく13年くらい使ってきた腕時計も、手首のメタルバンドが止まらなくなったり、全面の透明カバーにヒビが入ったりして、限界っぽい感じが近づいてきた。大事ないただきものなので死ぬまで使っていたかったけど、流石に無理があったかも。
- FuelBand(心拍数計機能はない)を3年使ってきて、「やっぱり心拍数が計れるデバイスはいいなーうらやましいなー」と思ってたんだけど、いざ調べてみると、FitBit Charge HRとかも3万円くらいして、Apple Watchと価格的に大して変わんないじゃん、だったら次はApple Watchでいいんじゃないか、などという考えに夏頃には傾きつつあった。Apple Watchはデバイスとバンドが分離型で、バンドが劣化しても交換できるのはナイス。
- ただし、新型が出るなら新型を待ってからにしたかった。
- で、秋頃ついにApple Watch series 2 発表。GPS内蔵、今やレッドデータブック入りとなったFuelBandユーザー残党を絶滅に追い込む気まんまんのNIKE+モデルも発表。
- ただし実はもう一つの選択肢として、「リラックマルキアの2017年版(3代目)がもし出るならそっちにしよう」と思っていた(2代目にあたる2014年版は諸般の事情で見送り、その後ずっと後悔していた)。が、待てど暮らせど音沙汰がないまま11月になったため断念。
- カードの支払いが1月になる11月後半になって、Apple Storeを見たら、割と買っている人が多いらしく(失礼な)、在庫のあるモデルが限られていることが発覚し、12月中旬以降入荷とかいうのがいっぱいあって焦った(冬コミに間に合わなくなるじゃん!!)。11/21になんとかNIKE+モデルの白(42mm)の確保に成功。
どちらの腕に装着するか
悩みどころだけどうちはとりあえず右腕にしている。理由はまぁ、左手にiPhoneを持った状態でApple Watchの画面も見たいから。左腕にApple Watchを着けるとiPhone持った状態で画面が見えない。
電池の持続時間について
初代発売直後は1日もたないとか散々な言われようだったApple Watchだけど、少なくともwatchOS3搭載のseries 2を使う限り、思っていたよりはだいぶまとも。
普段生活している分には、1日朝から晩まで使ってもバッテリーは70~80%。フィットネストラッカーとして運動時にフル活用するともうちょっと減りは速くなるけど、それでも50%以上は残るかな。昼間外して充電しなければいけない、みたいな事態は今のところない。充電がかなり速く、80%程度残っているなら30分くらいの充電ですぐに満充電に戻り、再装着して寝たりできる。なので睡眠計測したい人にとっても安心して使える。
時計表示のタイムラグについて
腕時計からApple Watchへの移行を検討している人にとって、事前に試着で確認してほしいのが、時計表示(画面点灯)のタイムラグ。手前に傾けてから表示まで、体感値で0.5~0.6秒かかる。一瞬で時計を見たい人にとってこの差は大きい。しかも腕時計なら画面が外側を向いていても盤面がちゃんと見えるし。なので腕時計としての使い勝手を重視する人は慎重な選択を迫られることになる。許容できない、もしくは微妙に思うなら、無理せず見送ってもよい。見送ったら二度と手に入らないようなデバイスでもないし。
両方着けるというのもありだ。スーツなどを着ていて普段手首を出さない人は、左手首に腕時計、右手首にApple Watch、のようなスタイルにしたほうがよっぽど便利に過ごせる。冗談抜きで。
カバーとか画面保護シートとか
人によるけど、腕時計をガンガン壁や物にぶつけちゃうタイプの人にはおそらく必須と思われる。Apple Watchが何年使われる想定で作られているかは知らないが、外周の辺の部分が金属ではなくガラスになっているので、耐衝撃性について腕時計並を求めるのはやめた方がよさそう。
で、ひとまず新宿ヨドバシに行って、LEPLUSのカバー(LP-AW42MSCV)とナカバヤシの画面保護シートを買ってつけたんだけど、LEPLUSのカバーはあっという間になくなった。というかその前もダンエボをプレイしている間にいつの間にか外れてて、待ってたほかのプレイヤーの人に拾ってもらってたという有様なので、根本的に大きい動きをすることを想定したテストをしていないと思われる。質感は好みなのでできれば使っていたいんだけど、次回無くしたらその次はもう違うやつに乗り換える予定。ちなみに今はダンエボのときはカバーを外してプレイしている。もはや何のためのカバーだかわからない。
なお、カバーをなくした状態で画面保護シートだけで使用していると、運悪くどこかにぶつけた場合に画面保護シートの端が破損して剥がれてきてしまうことがある。よってカバーを無くしたら速やかに予備を装着できるようにしておくくらいの準備があると安心。
ちなみにApple Watchのサードパーティアクセサリ類は基本店頭ではなくネットで買ったほうがよい。選択肢の幅がぜんぜん違う。Amazonで検索すると割と豊富にアクセサリ類がある一方で、店頭ではヨドバシやビッククラスの大型量販店ですらほとんど選択肢がない。例えば秋葉のヨドバシだとサードパーティ製アクセサリ全体でA3コピー用紙2枚分くらいしか売り場の棚がないし、有楽町ビックに至ってはその半分くらいの棚すらも先日遂に消えた。(どこかに移転したのかもしれないけど見つからなかった)
とはいえ、秋葉ヨドバシなど一部の大型店舗は在庫さえあれば営業時間外でも即日受け取れるという大きな利点があり、1日でもカバー無しで過ごしたくない人のための緊急駆け込み寺としては貴重な選択肢と言ってよい。(大都市圏の住民に限られるが)
iOS8→10のアップグレードと外付けキーボードの対応
ここが最も厄介だった。結論を言うと完全にノーダメージというわけにはいかず、後遺症と共存しながら今は生き延びている。
- Apple Watch series 2を使うには、iOS 10端末とのペアリングが必要になる。古いOSだとペアリングが動作しない。
- ゆえに、Apple Watchを買う以上、うちは現在使っているiPhone 6(+装着型スライドキーボード)をiOS 8から10へアップグレードするか、iPhone 7に機種変更する必要があった。
- できればiPhone 7に機種変更したかった(今もしたい)んだけど、結局【7は装着型スライドキーボードが未発売】ということで一旦見送り、6をiOS 10にアップグレード。iOS8用に作られたキーボードが10で動く保証はないので、清水の舞台から飛び降りるイメージ。
- アップグレード完了後、iOS8では「日本語 - かな」ソフトキーボード時に日本語、「English(US)」ソフトキーボード時に英語(IMEなし直接入力)が打てていたんだけど、かなキーボードで日本語かな入力が出ず、アルファベットにしかならない。冷や汗。
- 「日本語 - ローマ字」キーボードを追加することで日本語が打てるようになった......と思いきや、記号系全般が半角でしか入らず、日本語の対応する文字で入力できない。具体的にはー(音引き)とか「」(かぎかっこ)とか。ASCIIにある記号の全角版は単漢字として入れられるんだけど、それではかな漢字変換には使えないし、結局入れられない文字だけはソフトキーボードを使わざるを得ないという結論に至る。非常に不便なので、一刻も早くiPhone 7に対応した汎用装着型キーボードが発売されることを願ってやまない。
とりあえずフィットネストラッカーユーザー向けのスマートウォッチとしては割と満足かな。久しぶりに実用的かつ未来が見られそうなデバイスが買えたと思う。詳細な使い勝手は、気が向けば後日。
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