鉛筆がボキリと折れた 剥き出しになった茶色い肉から 黒く脆い骨が顔を出した
廃棄処分だ ごみ箱葬 たくさんの筆記用具が弔問に訪れて涙した
家族が一人減った家で夕食を食べた
鉛筆の骨はどうしてこんなに脆く作られているのか? と私は彼の呪われた生を嘆くのだ
次の日文具屋に補充要員を買いに行った 家族は金で買えるのだ そう思うことにした