夜になると
空が落ちてくるんだ
昼の明るい時は
空は遠く高く遥か彼方にあるけれど
夕闇が迫ると
恐ろしい顔をしてボクらの街に襲い掛かってくるんだ
暗くなるほど空は低く落ちてきて
完全な闇になると僕らは家ごと押しつぶされて
みんな死んでしまうんだ
キミも死ぬんだよ
だから僕らは夜を照らすんだ
車のライトで
水銀の街灯で
24時間営業のコンビニで
星の光に頼ることなく
月の光に頼ることなく
ボクらの地球はボクらの力で守らなきゃ
夜の公園は危険なんだ
痴漢よりも空に気をつけた方がいい
夜の峠なんてもってのほかだ
もしどうしても走りたいなら
山に火をつけて身を守るんだ
さあだからキミも
夜は蛍光灯をつけたまま寝るんだ
それが一番安全なんだ