天井の警報燈が真っ赤に輝き始め ぼくらの命はあと五分 濁流に溺れて死ぬのが先か 爆風に飛ばされて死ぬのが先か
腕の中のキミは精一杯の笑顔を作り サイレンに負けない大きな声で また会えるよね! とぼくに言う
初めてあの丘で出会った あの時みたいに二人ともずぶ濡れだから キミはそんなことを言うんだろう?
夕焼けのような赤い光に照らされて 眼に見えないいい加減な秒読みを続けて きっと会えるよというぼくの声は 濁流とサイレンの音に遮られて消えていく