どっちを買おうか症候群


どっちを買おうか症候群とは?

 どれを買おうか症候群とは、要するに「PSとSSどっちを買おうか」のような、複数のコンシューマゲーム機本体のうちどれか一つを選ぼうとして悩んでしまう症状のことをいう。1994年に爆発的に増殖し、現在も多数の患者が国内や海外に多くいると思われる。

第1次どっちを買おうか症候群

 3DO、SegaSaturn、Playstation、PC-FXなど、その頃いわゆる「次世代機」と呼ばれていたゲーム機が世に出る1994年に、比較的経済的余裕のあり、万単位の買い物になれている、コンシューマ・アーケードゲーマー層やPCゲーマー層の学生や社会人に多く発生。最初は「どのマシンを買おうか」と悩む症状であったが、各マシンのスペックが発表され発売予定ソフトが出そろうと次第に「PSとSSどっちを買おうか」に症状が変わっていった。PSとSSのスペック論争が激化したのもこの頃である。Nintendo64はこの頃全貌が見えておらず、購入候補には入っていないのがほとんどであった。
 この症状の発生する最大の原因は、各マシンが40000〜45000円とこれまでのゲーム機に比べて非常に高価であり、学生や社会人であっても複数を同時に買うことが難しかったことであろう。この頃は「PSとSS?両方買えば?」という言葉は、患者でなくとも冗談もしくは嫌みに近い意味で取られることが多かった。

 購入マシンの選択理由には、「マシンの(ソフト市場の)寿命」より「やりたいソフトがどのマシンにあるか」が大きかったようで、ソフトのためにマシンを買う人が圧倒的に多かった。

 この第1次どっちを買おうか症候群は、1995年後半にPSとSSが25000〜30000円程度に値下げされ、買おうとすれば両方とも買える価格帯になることで沈静化しはじめる。

第2次どっちを買おうか症候群

 1996年初夏から秋にかけて多く発生。患者は第1次症候群とは異なり、一般人層の患者が非常に多い。PSやSSの本体が2万円に値下げされたことも理由としては大きいが、ソフトの市場がほぼ完全にSuperFamicomからPSやSSにシフトし、SFCに寿命が来たことが最大の原因である。購入候補としては、PS、SSの他に1996年6月に登場したNintendo64が加わる。

 第2次症候群の「どっちを買おうか」の内容は「両方買いたくても買えないから1つに絞る」という第1次症候群のそれとは異なり、「SFCの後継機が欲しくなったんだけどどれを買おうか」ということであり、任天堂が圧倒的なシェアを長期にわたって占めていたせいで、「コンシューマゲーム機は1つの家庭に1台なのが普通」という強迫観念に未だ多くの一般人がとらわれていることを端的に示している。また、マシンの選択理由として、第2次症候群では第1次症候群よりはるかに「マシンの(ソフト市場の)寿命」、すなわち「どのマシンに面白いゲームがたくさん出るか」を重視する人が多くなったことも特筆すべきであろう。これは患者が一般人層にシフトしたことが最も大きな理由であると思われる。

 第2次症候群の患者の多くは、1996年末〜1997年初めにFinal Fantasy VIIとDragon Quest VIIの出るPSを買うことで急激に症状を沈静化させていったようであるが、未だ様子を伺っている一般人患者も多く、今後は「N64とPSのどっちを買おうか」ということで悩み苦しむことが予想される。

筆者の私見

 グズグズ悩んでるのはやりたいゲームが無い証拠。それだったら初めからゲーム機なんて買わなきゃいいのです。やりたいゲームが1つでもあるならとっくにマシンを買ってるはずです。2年前と違って今なら2万あれば本体が1つ買えるんだから、迷ってるくらいなら全機種制覇しちゃって下さい。

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しゅがい(k-sugai@hoffman.cc.sophia.ac.jp)